婦人科で言われた言葉、検査結果に書かれていた略語、ピルの説明書に出てきた用語。意味が分からないまま帰ってきてしまった、ということはないでしょうか。

女性の体に関わる言葉には、日常語と医学用語が混ざっているという特徴があります。「ホルモンバランス」のようによく使われるのに医学用語ではないものもあれば、「稽留流産」のように読み方すら分からないものもあります。

このページは、femnoteが記事にしている用語103語を、読みかたとひとこと解説つきで引けるようにまとめたものです。詳しい説明はそれぞれの記事に置いてあります。

受診の前後に開いたり、説明書を読みながら確認したりする使い方を想定しています。

この用語集の使い方

用語は10の分野に分けています。分野が分からないときは、ブラウザの検索機能(パソコンなら Ctrl+F、スマホならメニューの「ページ内を検索」)でページ内を探すのが早いです。

3つの列の読み方
  • 読み|医療者が口頭で使う読みかたです。「稽留流産」を「けいりゅうりゅうざん」と読めるだけで、診察での聞き取りが変わります
  • ひとことでいうと|1〜2文の要約です。ここで判断せず、気になった用語は記事を開いてください
  • 詳しく|その用語を主題にした記事に進みます

なお、この用語集は診断のためのものではありません。症状から相談先を考えたい場合は、症状別・受診先早見表のほうが向いています。

用語を引く

くすみピンクとベージュのノートや紙が並べられた俯瞰の写真。木漏れ日の影が落ちている

女性ホルモンと周期(11語)

用語読みひとことでいうと詳しく
エストロゲンえすとろげん卵胞から分泌される女性ホルモン。子宮内膜を厚くし、骨・血管・肌・粘膜の状態にも関わります。記事を読む
プロゲステロンぷろげすてろん黄体ホルモンとも呼ばれ、排卵後に分泌が増えます。体温を上げ、子宮内膜を着床しやすい状態に保ちます。記事を読む
ホルモンバランスほるもんばらんす2つの女性ホルモンの分泌量とリズムの状態を指す言い方。医学用語ではなく、乱れの中身は原因によって違います。記事を読む
卵胞期らんぽうき生理開始から排卵までの期間。エストロゲンが増えていく時期です。記事を読む
黄体期おうたいき排卵から次の生理までの約2週間。プロゲステロンが高く、PMSが出やすい時期です。記事を読む
排卵はいらん卵巣から成熟した卵子が出ること。月経周期のほぼ中間に起こります。記事を読む
基礎体温きそたいおん朝目覚めた直後、体を動かす前に測る体温。排卵の有無や黄体期の長さの手がかりになります。記事を読む
低温期ていおんき基礎体温が低いままの期間。生理開始から排卵までにあたります。記事を読む
高温期こうおんき排卵後に基礎体温が上がった状態が続く期間。10〜14日ほど続くのが一般的です。記事を読む
女性ホルモン検査じょせいほるもんけんさ血液中のホルモン値を測る検査。項目によって測るべき時期が決まっています。記事を読む
自律神経失調症じりつしんけいしっちょうしょう自律神経の働きが乱れて多様な不調が出る状態を指す言い方。女性ホルモンと自律神経は同じ中枢で調整されます。記事を読む

生理(月経)(8語)

用語読みひとことでいうと詳しく
初潮・初経しょちょう・しょけいはじめての生理のこと。日本では平均12歳前後で迎えます。記事を読む
月経周期げっけいしゅうき生理開始日から次の生理開始日の前日までの日数。25〜38日が正常範囲とされます。記事を読む
経血けいけつ生理のときに出る、血液と子宮内膜がまざったもの。血液そのものではありません。記事を読む
経血量けいけつりょう1回の生理で出る量。正常範囲は1周期あたり20〜140mlとされています。記事を読む
月経期間げっけいきかん出血が続く日数。3〜7日が正常範囲とされます。記事を読む
安全日・危険日あんぜんび・きけんび妊娠しにくい日・しやすい日を指す俗称。周期が乱れると当てにならず、避妊の方法としては使えません。記事を読む
排卵期出血はいらんきしゅっけつ排卵のころに起こる少量の出血。生理とは別のもので、多くは数日で止まります。記事を読む
排卵痛はいらんつう排卵のころに片側の下腹部に出る痛み。毎周期あるとは限りません。記事を読む

生理のトラブル(11語)

用語読みひとことでいうと詳しく
生理不順せいりふじゅん周期が25日より短い、39日以上あくなど、間隔が正常範囲から外れている状態。記事を読む
過多月経かたげっけい経血量が異常に多い状態。夜用ナプキンを1〜2時間で交換する日が続くのが目安のひとつです。記事を読む
過少月経かしょうげっけい経血量が極端に少ない状態。急に半分以下に減ったときは原因を調べる価値があります。記事を読む
月経困難症げっけいこんなんしょう生理痛が日常生活に支障を来すほど強い状態。治療の対象になります。記事を読む
原発性月経困難症げんぱつせいげっけいこんなんしょう子宮に病気がないのに強い生理痛が起こるもの。若い世代に多くみられます。記事を読む
続発性月経困難症ぞくはつせいげっけいこんなんしょう子宮内膜症や子宮筋腫など、原因となる病気があって起こる生理痛。記事を読む
無排卵月経むはいらんげっけい出血はあるのに排卵が起きていない状態。基礎体温が二相に分かれないことで気づけます。記事を読む
不正出血ふせいしゅっけつ生理以外の時期に起こる性器からの出血。原因の幅が広く、受診して調べる対象です。記事を読む
血の塊ちのかたまり経血に混じって出るレバー状のかたまり。500円玉より大きいものが続く場合は相談の目安です。記事を読む
PMSぴーえむえす月経前症候群。生理の3〜10日前から始まり、生理が来ると軽くなる心身の不調。記事を読む
PMDDぴーえむでぃーでぃー月経前不快気分障害。PMSのうち精神症状が非常に強いもので、診断には2周期分の記録が必要です。記事を読む

妊活・妊娠(15語)

用語読みひとことでいうと詳しく
妊活にんかつ妊娠に向けて体や生活を整える取り組み全般。検査や治療を含むこともあります。記事を読む
排卵日はいらんび卵子が卵巣から出る日。基礎体温や排卵検査薬から推定しますが、事前に確定はできません。記事を読む
排卵検査薬はいらんけんさやく尿中のLH(黄体形成ホルモン)の上昇を調べ、排卵が近いことを知らせる検査薬。記事を読む
タイミング法たいみんぐほう排卵の時期に合わせて性交のタイミングをとる方法。不妊治療の最初の段階にあたります。記事を読む
着床ちゃくしょう受精卵が子宮内膜にもぐり込んで根づくこと。排卵からおよそ7〜10日後に起こります。記事を読む
着床出血ちゃくしょうしゅっけつ着床のころに起こることがある少量の出血。起こらない人のほうが多いものです。記事を読む
化学流産かがくりゅうざん妊娠検査薬は陽性になったが、超音波で確認できる前に妊娠が続かなくなること。流産の回数には数えません。記事を読む
稽留流産けいりゅうりゅうざん胎児が育たなくなっているのに、出血や腹痛といった自覚症状が出ていない流産。記事を読む
流産りゅうざん妊娠22週より前に妊娠が続かなくなること。妊娠の約15%に起こるとされます。記事を読む
子宮外妊娠しきゅうがいにんしん受精卵が子宮内膜以外の場所に着床すること。多くは卵管で起こり、緊急の対応が必要です。記事を読む
不妊症ふにんしょう避妊をせず1年間妊娠しない状態。女性側だけの問題ではありません。記事を読む
男性不妊だんせいふにん不妊の原因が男性側にある場合。不妊の原因のおよそ半数に男性側の要因が関わります。記事を読む
人工授精じんこうじゅせい調整した精子を子宮内に直接注入する方法。体外受精より体への負担が少ない段階の治療です。記事を読む
卵管造影検査(HSG)らんかんぞうえいけんさ造影剤を使って卵管の通りを調べる検査。不妊の検査として行われます。記事を読む
妊娠糖尿病にんしんとうにょうびょう妊娠中にはじめて見つかる血糖の異常。検査の数値基準が決まっています。記事を読む

出産・産後(7語)

用語読みひとことでいうと詳しく
産休さんきゅう産前産後休業。制度上取れる日付と、実際に休み始める日は一致しないことがあります。記事を読む
悪露おろ出産後に子宮から出る分泌物。色と量が日を追って変わっていきます。記事を読む
乳腺炎にゅうせんえん母乳が滞るなどして乳房に炎症が起こる状態。なりかけのサインで対処が変わります。記事を読む
会陰切開えいんせっかい出産時に会陰を切開する処置。傷の回復には時間がかかります。記事を読む
帝王切開ていおうせっかいお腹を切開して赤ちゃんを取り出す手術。予定と緊急があります。記事を読む
産後うつさんごうつ出産後に起こる、一時的な気分の落ち込みとは経過の違う状態。治療の対象になります。記事を読む
産後の月経再開さんごのげっけいさいかい出産後に生理が戻ること。授乳の状況によって時期が大きく変わります。記事を読む

婦人科の病気(12語)

用語読みひとことでいうと詳しく
子宮内膜症しきゅうないまくしょう子宮内膜に似た組織が子宮の外にできる病気。強い生理痛や不妊の原因になります。記事を読む
子宮腺筋症しきゅうせんきんしょう子宮の筋層の中に子宮内膜に似た組織ができる病気。生理痛と過多月経が主な症状です。記事を読む
子宮筋腫しきゅうきんしゅ子宮の筋肉にできる良性の腫瘍。できる場所によって症状が変わります。記事を読む
卵巣嚢腫らんそうのうしゅ卵巣にできる液体などがたまった袋状の腫瘍。多くは良性です。記事を読む
PCOSぴーしーおーえす多嚢胞性卵巣症候群。排卵が起こりにくくなり、生理不順や不妊の原因になります。記事を読む
子宮頸管ポリープしきゅうけいかんぽりーぷ子宮頸管にできる良性のできもの。不正出血のきっかけになることがあります。記事を読む
子宮頸部異形成(CIN)しきゅうけいぶいけいせい子宮頸部の細胞に変化が起きている状態で、がんそのものではありません。記事を読む
子宮頸がんしきゅうけいがん子宮の入り口にできるがん。ほとんどがHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染に関係します。記事を読む
子宮体がんしきゅうたいがん子宮内膜にできるがん。初期症状として不正出血が出ることが多い病気です。記事を読む
卵巣がんらんそうがん卵巣にできるがん。初期に症状が出にくく、見つかりにくいことで知られます。記事を読む
子宮脱しきゅうだつ骨盤臓器脱のひとつ。子宮が下がってくる状態で、出産や加齢が関わります。記事を読む
バルトリン腺嚢胞ばるとりんせんのうほう膣の入り口にある分泌腺がつまって腫れる状態。痛みを伴うこともあります。記事を読む

感染症・膣のトラブル(9語)

用語読みひとことでいうと詳しく
カンジダ膣炎かんじだちつえん常在するカンジダ菌が増えて起こる炎症。強いかゆみと白い塊状のおりものが特徴です。記事を読む
細菌性膣症さいきんせいちつしょう膣内の細菌のバランスが崩れた状態。魚のようなにおいが特徴とされます。記事を読む
萎縮性膣炎いしゅくせいちつえん閉経後にエストロゲンが減って膣の粘膜が薄くなる状態。かゆみや性交痛の原因になります。記事を読む
クラミジアくらみじあ性感染症のひとつ。女性のうち症状が出ない人が多く、放置すると不妊につながることがあります。記事を読む
トリコモナス膣炎とりこもなすちつえん原虫による性感染症。黄緑色の泡状のおりものとかゆみが特徴です。記事を読む
尖圭コンジローマせんけいこんじろーまHPVの感染で性器周辺にいぼができる病気。記事を読む
性器ヘルペスせいきへるぺすヘルペスウイルスによる感染症。再発をくり返すことがあります。記事を読む
梅毒ばいどく細菌による性感染症。段階を追って症状が変わり、無症状の時期があります。記事を読む
膀胱炎ぼうこうえん膀胱に細菌が入って起こる炎症。女性は尿道が短く、くり返しやすい構造です。記事を読む

更年期(6語)

用語読みひとことでいうと詳しく
更年期こうねんき閉経をはさんだ前後5年ずつ、合わせて約10年の期間。年齢ではなく閉経を基準に決まります。記事を読む
プレ更年期ぷれこうねんき30代後半から40代前半に現れる更年期に似た不調を指す言い方。医学用語ではありません。記事を読む
閉経へいけい生理が来ない状態が12か月続いたときに、さかのぼって確定するもの。日本の平均は50歳前後です。記事を読む
ホットフラッシュほっとふらっしゅ突然のほてり・のぼせ・発汗。更年期の代表的な症状のひとつです。記事を読む
HRTえいちあーるてぃーホルモン補充療法。減ったエストロゲンを補って更年期症状をやわらげる治療です。記事を読む
加味逍遙散かみしょうようさん更年期やPMSに使われる漢方薬のひとつ。効果が出るまでに時間がかかります。記事を読む

ピル・避妊(10語)

用語読みひとことでいうと詳しく
低用量ピルていようりょうぴるエストロゲンとプロゲステロンを含む飲み薬。避妊のほか月経困難症などの治療にも使われます。記事を読む
超低用量ピルちょうていようりょうぴるエストロゲンの量がさらに少ないタイプ。主に月経困難症などの治療目的で使われます。記事を読む
ミニピルみにぴるプロゲステロンだけを含むピル。エストロゲンが使えない人の選択肢になります。記事を読む
中用量ピルちゅうようりょうぴる低用量より成分量が多いピル。生理日の移動などに使われます。記事を読む
アフターピルあふたーぴる緊急避妊薬。性交後の決められた時間内に服用することで妊娠の可能性を下げます。記事を読む
消退出血しょうたいしゅっけつピルの休薬期間に起こる出血。生理とは仕組みが異なります。記事を読む
休薬期間きゅうやくきかんピルを飲まない期間、またはプラセボ錠を飲む期間。この間に消退出血が起こります。記事を読む
血栓症けっせんしょう血管の中で血がかたまる状態。ピル服用時に注意が必要な副作用のひとつです。記事を読む
ミレーナみれーな子宮内に装着する器具(IUS)。避妊のほか過多月経の治療にも使われます。記事を読む
コンドームこんどーむ性感染症の予防も同時にできる避妊具。正しく使えているかで実際の避妊率が変わります。記事を読む

フェムケア・生理用品(14語)

用語読みひとことでいうと詳しく
フェムケアふぇむけあ女性特有の体の悩みをケアする製品やサービスの総称。医療の代わりになるものではありません。記事を読む
デリケートゾーンでりけーとぞーん外陰部とその周辺を指す言い方。皮膚が薄く、こすれや乾燥の影響を受けやすい部位です。記事を読む
膣の自浄作用ちつのじじょうさよう膣内の常在菌が酸性を保ち、雑菌が増えるのを防ぐしくみ。洗いすぎると弱まります。記事を読む
おりものおりもの子宮や膣から出る分泌物。量や色は周期によって変わります。記事を読む
おりものシートおりものしーと下着につけて使う薄いシート。使い方によってはかぶれの原因になります。記事を読む
骨盤底筋こつばんていきん骨盤の底で臓器を支える筋肉。ゆるむと尿もれや臓器の下垂につながります。記事を読む
膣けいれんちつけいれんバジニズム。意思とは関係なく膣周囲の筋肉が緊張して、挿入が困難になる状態です。記事を読む
性交痛せいこうつう性交時に痛みが起こること。原因は乾燥から病気までさまざまです。記事を読む
処女膜しょじょまく膣の入り口にあるひだ状の組織。「膜」ではなく、まん中に穴が開いています。記事を読む
小陰唇しょういんしん外陰部のひだ。大きさや形の個人差がとても大きい部位です。記事を読む
月経カップげっけいかっぷ膣内に入れて経血をためる容器。最大12時間まで使え、くり返し使えます。記事を読む
タンポンたんぽん膣内で経血を吸収する生理用品。連続使用は8時間までが上限です。記事を読む
吸水ショーツきゅうすいしょーつ経血を吸収する布でできた下着。吸水量は製品によって大きく違います。記事を読む
VIO脱毛ぶいあいおーだつもうデリケートゾーンの脱毛。医療脱毛とサロン脱毛で仕組みが異なります。記事を読む

混同されやすい言葉の違い

名前が似ていて取り違えやすい言葉を並べました。違いが分かると、記事のどれを読めばいいかも決まります。

混同されやすい2語どこが違うか
生理消退出血生理は排卵を経て起こる出血。消退出血はピルの休薬でホルモンが下がって起こる出血で、排卵とは関係がありません。違いを詳しく
着床出血生理着床出血は量が少なく短期間で終わることが多いもの。ただし見分けは確実ではなく、判断は妊娠検査薬の時期を待つほうが確実です。違いを詳しく
化学流産流産化学流産は超音波で妊娠が確認できる前に終わったもので、流産の回数には数えません。違いを詳しく
稽留流産進行流産稽留流産は出血や腹痛といった自覚症状が出ていない状態。症状がないまま健診で分かることがあります。違いを詳しく
PMSPMDDどちらも生理前の不調ですが、PMDDは精神症状が非常に強く、日常生活が続けられないほどのもの。診断には2周期分の記録が必要です。違いを詳しく
子宮内膜症子宮腺筋症内膜に似た組織が子宮の外にできるのが内膜症、子宮の筋層の中にできるのが腺筋症です。内膜症腺筋症
子宮頸がん子宮体がんできる場所が違います。頸がんは子宮の入り口でHPVが関わり、体がんは子宮内膜にでき不正出血が初期症状になりやすいものです。頸がん体がん
カンジダ膣炎細菌性膣症カンジダは白い塊状のおりものと強いかゆみ、細菌性膣症は魚のようなにおいが特徴とされます。市販薬の使い分けが変わります。カンジダ細菌性膣症
更年期プレ更年期更年期は閉経前後5年ずつの医学的な期間。プレ更年期は30代後半からの不調を指す言い方で、医学用語ではありません。プレ更年期
月経困難症生理痛生理痛のうち、日常生活に支障が出るほど強いものが月経困難症です。治療の対象になります。月経困難症

よく使われるが、医学用語ではない言葉

日常的によく目にするのに、医学的に定義された言葉ではないものがあります。使ってはいけないという意味ではありませんが、診察でそのまま使うと話が通じにくいことがあります。

窓辺の机でノートにペンで書き込む女性の手元。淡いピンクのニットの袖が見えている
言葉実際には何を指しているか受診のときはこう言う
ホルモンバランスの乱れ特定の病名ではなく、状態をまとめた言い方。中身は排卵の有無・甲状腺・ストレスなど原因によって違います「生理の周期が◯日で乱れています」など、事実で伝える
プレ更年期30代後半からの不調を指す言い方。更年期の定義(閉経前後5年ずつ)には入りません「30代ですが、ほてりと不眠があります」と年齢と症状で伝える
安全日・危険日妊娠しにくい・しやすい日の俗称。周期が乱れると当てにならず、避妊法としては使えません避妊の相談として伝える
デリケートゾーン外陰部とその周辺をやわらかく言い換えた表現「外陰部」または症状のある場所を具体的に伝える
生理が重い・軽い量のことか痛みのことか、人によって指すものが違います「量が多い」「痛みが強い」と分けて伝える

特に最後の「重い・軽い」は誤解が起きやすい言い方です。経血量の記事で扱っているとおり、量の問題と痛みの問題では調べることも治療も変わります。どちらなのかを分けて伝えるだけで、診察が具体的になります。

よくある質問

Q 用語集に載っていない言葉はどうすればいいですか?

A.この用語集はfemnoteが記事にしている用語を集めたもので、女性の体に関わる用語のすべてを網羅しているわけではありません。検査結果や説明書に出てきた言葉で分からないものは、その場で医師や薬剤師に聞くのがいちばん確実です。「これはどういう意味ですか」と聞くことは、まったく失礼にあたりません。

Q ひとこと解説だけで判断してもいいですか?

A.いいえ。この列は1〜2文の要約なので、当てはまるかどうかの判断には使えません。気になった用語は必ず記事を開いて、症状の見分け方や受診の目安まで読んでください。

Q 読みかたが分からない言葉が多いのですが、覚える必要はありますか?

A.覚える必要はありません。ただ、診察では医師が口頭で使うので、聞いたときに「あの言葉だ」と分かると理解が進みます。読みを載せているのはそのためです。

Q 「医学用語ではない」と書かれた言葉は、使ってはいけないのですか?

A.そんなことはありません。日常で使うぶんには問題ありませんし、femnoteの記事でも読者に伝わりやすい場面では使っています。ただ、診察でそのまま使うと医師が意図を取りにくいことがあるので、事実に置き換えて伝えると話が早くなります。

Q 英語の略語(CIN、HSG、IUSなど)が覚えられません

A.略語は無理に覚えなくて大丈夫です。この用語集では略語にも日本語の正式名称を添えているので、検査結果に書かれていたときにここで引いてください。

まとめ

言葉が分かると、質問ができるようになります。診察で聞き返せるようになり、説明書が読めるようになり、ネットの情報も取捨選択できるようになります。

この記事のポイントまとめ
  • 女性の体の用語には、日常語と医学用語が混ざっている。「ホルモンバランス」「安全日」「プレ更年期」は医学用語ではない
  • ひとこと解説は判断には使えない。気になった用語は記事を開く
  • 読みかたを知っておくと診察で聞き取れる。「稽留流産」「悪露」「会陰切開」は読めないと聞いても分からない
  • 似た名前で中身が違う言葉がある。生理と消退出血、子宮内膜症と子宮腺筋症、子宮頸がんと子宮体がんは特に取り違えやすい
  • 「生理が重い」は量か痛みかを分けて伝える。調べることも治療も変わる

分からない言葉があったときに、また開いてください。症状のほうから相談先を探したい場合は、症状別・受診先早見表をどうぞ。

この記事について

femnote 編集部

生理・妊活・フェムケア・更年期など女性の健康に関する情報を、厚生労働省「e-ヘルスネット」や日本産科婦人科学会をはじめとする各学会の診療ガイドラインなど、公的な資料をもとに編集しています。診断や治療の判断については、必ず医療機関にご相談ください。

参考文献

  • 日本産科婦人科学会「産科婦人科用語集・用語解説集 改訂第4版」
  • 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2023」
  • 日本女性医学学会「女性医学ガイドブック 更年期医療編 2019年度版」
  • 厚生労働省「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」
  • 日本産科婦人科学会「HRTガイドライン2017年度版」