妊娠が分かって、最初に戸惑うのが「今、何週なんだろう」です。

病院で「6週です」と言われたけれど、心当たりのある日から数えると2週間くらいしかたっていない。アプリに入れた数字と、母子手帳の週数が合わない。「妊娠2か月」と「8週」がどう対応するのか分からない——。

混乱するのには理由があります。妊娠週数は、実際に妊娠が成立した日からではなく、「最後の生理が始まった日」から数えるからです。つまり「妊娠0週0日」の時点では、まだ妊娠していません。

この記事では、数え方の3つのルールから始めて、月数との対応表、出産予定日の計算、生理不順や体外受精の場合、そして週数で決まる制度(産休の開始日など)までまとめました。

先に、3つのルールだけ
  • ①最終月経の初日が「妊娠0週0日」
  • ②7日で1週。0週0日〜0週6日の次が1週0日
  • ③4週で1か月。暦の月(28〜31日)とは違います

この3つが分かれば、あとは数えるだけです。

妊娠週数の数え方|3つのルール

①最終月経の初日が「0週0日」

基準になるのは「最後に来た生理が始まった日」です。生理が終わった日でも、性交渉があった日でも、妊娠検査薬が陽性になった日でもありません。

この日を妊娠0週0日とします。だから病院では必ず「最終月経はいつですか」と聞かれるのです。

「最終月経の初日」で気をつけること
  • 出血が本格的に始まった日を初日とします。前ぶれの茶色いおりもの程度の日は、通常は含めません
  • いつもと違う量・日数だった生理は、正確に伝えてください。着床出血だったという可能性もあります着床出血
  • 分からない場合も、そう伝えてください。「だいたい○月の中頃」でも構いません。超音波で確認する方法があります
  • 周期の記録をつけている方は、アプリの画面を見せるのがいちばん早いです(生理周期の記録

②7日で1週

0日から数え始めて、6日まで進んだ次の日が「1週0日」です。0からスタートするのがポイントで、ここで1つずれる方が多くいます。

最終月経初日からの日数妊娠週数
0日目(最終月経の初日)0週0日
6日目0週6日
7日目1週0日
14日目2週0日
28日目4週0日
280日目40週0日=出産予定日

③4週で1か月

妊娠の「月」は、暦の月とは別のものです。4週間ちょうどで1か月と数えます。

そして、ここも0から始まります。0〜3週が「妊娠1か月」、4〜7週が「妊娠2か月」。「妊娠2か月=8週」ではありません。この誤解はとても多いので、後ろの間違えやすい場面でも触れます。

今日が何週かを、すぐ出す方法

「経過日数を7で割る」と言われても、4月1日から今日まで何日かを暗算するのは面倒です。もっと簡単な方法を3つ。

方法やり方
①4週ずつ足していくいちばん簡単。最終月経初日から28日後が4週0日、56日後が8週0日。カレンダーで4週間ずつ指を進めて、近いところから数えます
②「同じ曜日」を使う最終月経初日と同じ曜日が、必ず「◯週0日」になります。4月1日が火曜なら、以降の火曜はすべて0日。今週の火曜が何週目かだけ数えればいい
③予定日から逆算する予定日が分かっているなら、予定日の◯日前=40週−その日数。「予定日まであと70日」なら 70÷7=10週なので、今は30週0日
②の「同じ曜日」がいちばん実用的です
  • 最終月経の初日の曜日を覚えておけば、その曜日が来るたびに週数が1つ増えると分かります
  • 「毎週◯曜日に週数が変わる」と覚えておくと、健診の予約や制度の手続きのときに迷いません
  • 母子手帳アプリの多くは自動で表示してくれますが、予定日を病院のものに設定し直してから使ってください(後述

実際に計算してみる

例:最終月経が4月1日、今日が5月20日の場合
  • ①経過日数を出す——4月1日から5月20日まで=49日
  • ②7で割る——49 ÷ 7 = 7 あまり 0
  • ③答え——7週0日
  • 月数は、7週なので妊娠3か月(4〜7週が2か月、8〜11週が3か月…ではなく、下の表で確認してください)

計算のコツ:経過日数 ÷ 7 の「商」が週数、「あまり」が日数です。

なぜ最終月経から数えるのか

排卵日は、正確には分からないから

実際に妊娠が成立するのは排卵・受精のときです。それなのに最終月経から数えるのは、排卵日を正確に特定するのが難しいからです。

基礎体温や排卵検査薬を使っていても、排卵の「日」は推定にとどまります。一方、最終月経の初日は、多くの方がはっきり覚えている(あるいは記録している)。だから世界共通の基準として、こちらが使われています。

だから「妊娠0週」には、まだ妊娠していない

週数と、体で実際に起きていることのずれ
  • 0週——最終月経。まだ妊娠していません
  • 2週ごろ——排卵・受精が起こる時期(28日周期の場合の目安)
  • 3週ごろ——着床
  • 4週ごろ——生理予定日。ここで初めて「生理が来ない」と気づく
  • 5週ごろ——妊娠検査薬が陽性に。妊娠超初期症状を感じる方も
  • 6〜7週ごろ——超音波で心拍が確認できることが多い時期

「妊娠に気づいた時点で、すでに5〜6週」というのが一般的です。「気づくのが遅かった」わけではありません。

受精から数える「胎齢」との違い

ときどき「受精から数えた週数(胎齢・受精後週数)」を目にすることがあります。これは妊娠週数より約2週間少なくなります。

海外の情報や胎児の発育に関する資料では、こちらが使われていることがあります。数字が2週ずれていたら、どちらの基準かを確認してください。日本の産科で使われるのは、最終月経から数える妊娠週数です。

妊娠週数・月数の対応表

各月に何が起きるかは、それぞれの記事にまとめています。気になる時期をご覧ください。

妊娠月数妊娠週数時期の区分この時期のこと
1か月0〜3週妊娠初期まだ妊娠に気づいていない時期。排卵・受精・着床が起こります
2か月4〜7週生理が来ない・検査薬が陽性に(妊娠2か月
3か月8〜11週つわりがつらい時期(妊娠3か月
4か月12〜15週つわりが落ち着いてくる方も(妊娠4か月
5か月16〜19週妊娠中期安定期に入る。戌の日の帯祝い妊娠5か月
6か月20〜23週胎動を感じ始める方が多い(妊娠6か月
7か月24〜27週お腹が目立ってくる(妊娠7か月
8か月28〜31週妊娠後期健診が2週に1回に(妊娠8か月
9か月32〜35週産前休業に入れる時期妊娠9か月
10か月36〜39週健診が毎週に。37週から正期産妊娠10か月
40週0日出産予定日
覚えやすい目安
  • 「月数 × 4 − 4」=その月の最初の週。例:5か月なら 5×4−4=16週から
  • 妊娠期間は「十月十日(とつきとおか)」といわれますが、実際は40週=280日=約9か月と1週間です。数え方の違いによる表現です
  • 健診の間隔——23週までは4週に1回、24〜35週は2週に1回、36週以降は毎週が目安です
予定の日付に赤丸をつけた壁掛けカレンダーとお茶のカップ。妊娠週数を計算するイメージ

出産予定日の計算

ネーゲレ概算法

出産予定日は、最終月経の初日から280日後(40週0日)です。これを簡単に出す方法がネーゲレ概算法です。

計算式
  • :最終月経初日の月に+9(13以上になったら−3
  • :最終月経初日の日に+7
最終月経初日計算出産予定日
1月10日1+9=10月/10+7=17日10月17日
4月1日4+9=13 → 13−3=1月/1+7=8日翌年1月8日
7月25日7+9=16 → 16−3=4月/25+7=32日 → 5月2日翌年5月2日

3つ目のように日が月末を超えたら、翌月に繰り越します。手計算が面倒なら、母子手帳アプリや病院で確認すれば大丈夫です。

予定日は「その日に生まれる日」ではありません

予定日について、知っておいてほしいこと
  • ネーゲレ概算法は「28日周期・14日目に排卵」を前提にした計算式です。周期が違えば、実際とずれます
  • 予定日ちょうどに生まれる方は、ごく一部です。「予定日=目標日」ではありません
  • 37週0日〜41週6日が「正期産」——この幅の中ならいつ生まれても、時期としては正常です
  • 予定日は、健診の超音波で修正されることがあります。初期の赤ちゃんの大きさから推定する方法があるためです
  • いったん決まった予定日は、その後の週数管理の基準になります。あとから最終月経の記憶が違ったと思っても、自己判断で数え直さないでください

生理不順・排卵が遅い・体外受精の場合

ネーゲレ概算法は「28日周期」が前提です。そうでない方は、そのままでは合いません。

生理不順の場合

状況どうなるか
周期が長い(35日など)排卵が遅いため、最終月経から計算した週数より、実際は少ないことが多い
周期が短い(25日など)逆に、計算より進んでいることがあります
周期がバラバラ計算の基準が定まりません。超音波での確認が中心になります
最終月経が分からない同上。「分かりません」と正直に伝えてください

周期が不安定な方は生理不順もご覧ください。妊娠前から周期を記録しておくと、こういう場面で役に立ちます。

超音波で修正されることがある

妊娠初期の超音波では、赤ちゃんの大きさ(頭からお尻までの長さ)から週数を推定できます。この時期は個人差が小さいため、比較的正確とされています。

最終月経からの計算と大きくずれていれば、超音波にもとづいて予定日が修正されます。「病院で言われた週数と、自分の計算が違う」というのは、多くの場合これが理由です。

病院の週数を基準にしてください
  • 母子手帳に記載された予定日が、公式な基準になります
  • 健診・検査の時期、産休の開始日など、すべてこの予定日から決まります
  • アプリの数字と違っていたら、アプリの設定を病院の予定日に合わせてください
  • 基礎体温をつけていた方は、そのグラフも持参すると参考になります基礎体温高温期

体外受精・胚移植の場合

移植した胚の日齢が分かっているため、週数はそこから正確に決まります。最終月経から数える必要がありません。

採卵日・移植日・胚の日齢(初期胚か胚盤胞か)によって計算が変わるので、治療を受けた施設が算出した週数と予定日に従ってください。自己流で計算し直すと合いません。

人工授精の場合も、実施日が分かっていれば参考になります人工授精)。

「何週何日」の読み方と、使う場面

表記のルール

  • 「8週3日」——8週と3日という意味。「8w3d」と書かれることもあります
  • 週数は0から、日数も0から。「8週0日」は存在します
  • 病院では、ほぼ「何週何日」で管理されます。月数はあまり使いません
  • 周囲には月数で伝えるほうが伝わりやすいことがあります。「妊娠5か月です」など

週数を使う場面

場面使われ方
健診検査の時期が週数で決まります(出生前検査には実施できる週数の幅があります)
母子健康手帳交付の目安も週数と関係します
職場への報告「◯月◯日が予定日です」と伝えるほうが実務的です
里帰りの計画34週ごろまでに、と案内されることがあります
旅行・出張航空会社によって、搭乗に関する規定が週数で決まっています。予定日が近い場合は事前確認を
産休の申請予定日から逆算します(後述)

週数で決まること

時期の区分

区分週数特徴
妊娠初期0〜15週つわり・流産のリスクが相対的に高い時期(流産
妊娠中期16〜27週体調が落ち着きやすい。胎動を感じ始める
妊娠後期28〜39週健診の間隔が短く。妊娠高血圧症候群などに注意

出産の時期の呼び方

呼び方週数
流産22週未満で妊娠が終わること
早産22週0日〜36週6日
正期産37週0日〜41週6日——この幅ならいつでも正常
過期産42週0日以降

初診と母子手帳|週数で動く最初の2つ

妊娠が分かってから最初にやることも、週数と結びついています。順番と、費用の仕組みを知っておいてください。

時期の目安やること
4週ごろ生理が来ない。妊娠検査薬を試すのはこのあと
5〜6週ごろ初診。子宮内に赤ちゃんが確認できるかを見ます
6〜8週ごろ心拍が確認され、「母子健康手帳をもらってきてください」と言われる
そのあとすぐ自治体の窓口で母子手帳を受け取る。ここから健診の補助が始まります
【費用の注意】妊婦健診は保険適用ではありません
  • 妊娠は病気ではないため、健診は原則として自費(全額自己負担)です。これを知らずに受診して驚く方が非常に多い
  • 初診はおおむね5,000〜15,000円程度が目安です(検査内容と施設で幅があります)。1万円は用意していくと安心
  • 母子手帳と一緒に受け取る「妊婦健康診査受診票(補助券)」を使うと、以降の健診の負担が大きく軽くなります。だから早めにもらいに行く意味があります
  • 補助券は、もらう前の健診には使えません。初診が自費になるのはこのためです
  • ただし異常が見つかって治療が必要になった場合は、保険が適用されます切迫流産など)
初診の持ち物と、聞かれること
  • 健康保険証(自費でも必要です)/現金1万円程度/お薬手帳
  • 最終月経の初日——アプリの画面でOK。これがいちばん重要
  • 基礎体温をつけていれば、そのグラフ
  • 持病・服用中の薬・アレルギー
  • 服装はスカートかワンピースが楽です
  • 聞かれるのは——月経の状況、妊娠・出産の経験、持病、家族の病気、喫煙・飲酒の有無など

母子健康手帳をもらうとき

  • もらう場所——お住まいの市区町村の窓口(保健センターなど)。自治体によって場所と受付時間が違うので、サイトで確認を
  • 必要なもの——妊娠届出書(病院でもらえる場合と、窓口にある場合があります)、本人確認書類、マイナンバーが分かるもの。自治体によって異なるので事前確認が確実
  • 一緒に受け取るもの——妊婦健康診査受診票(補助券)、母子保健のしおり、自治体のサービス案内など
  • 所要時間——保健師との面談がある自治体もあり、30分〜1時間ほど見ておくと安心です
  • 代理人でもらえるか——自治体によります。体調が悪いときは確認してください

産休・育休の起算日

制度は「予定日」から決まります
  • 産前休業——出産予定日の6週間前(多胎妊娠は14週間前)から取得できます。本人が請求した場合に取得できるものです
  • 産後休業——出産の翌日から8週間。こちらは原則として就業できません(一定の条件下で6週間経過後に就業できる場合があります)
  • 予定日より早く生まれた場合——産前休業は短くなり、産後休業は出産日の翌日から数えます
  • 予定日より遅れた場合——遅れた分も産前休業として扱われます
  • 職場への申請時期は、勤務先の規定によります。早めに確認してください

制度の詳細や手続きは勤務先・自治体・年金事務所で異なります。「予定日はいつですか」と必ず聞かれるので、母子手帳の予定日を伝えてください。

卓上カレンダーとペンが置かれた木製デスク。妊娠の月数と週数の対応を確認するイメージ

週数を間違えやすい5つの場面

実際によくある取り違えを、まとめておきます。

①「妊娠2か月=8週」ではない

いちばん多い誤解です。妊娠2か月は4〜7週で、8週はもう妊娠3か月です。

原因は「1か月=4週」で、しかも0から始まること。1か月目が0〜3週なので、2か月目は4週から。「月数×4」ではなく「月数×4−4」がその月の最初の週です。

②「生理が2週間遅れた=妊娠2週」ではない

生理予定日はだいたい妊娠4週ごろです。そこから2週間遅れているなら、妊娠6週ごろということになります。

「遅れた日数」と「妊娠週数」はまったく別のものです。基準はあくまで最終月経の初日です。

③「心当たりの日」から数えてしまう

性交渉があった日から数えると、実際の妊娠週数より2週間ほど少なくなります。「病院で6週と言われたけど、心当たりは4週間前」——これは矛盾ではなく、基準の違いです。

④アプリの表示がずれる

アプリを使うときの注意
  • 最終月経から自動計算するアプリは、周期が28日でない方だとずれます
  • 病院で予定日が確定したら、必ずアプリに反映してください。多くのアプリは予定日を直接入力できます
  • 超音波で予定日が修正されたときも、忘れずに更新を
  • 基準は母子手帳です。アプリと違っていたら、母子手帳が正しい

⑤「十月十日」との食い違い

昔からの言い方では「十月十日(とつきとおか)」ですが、実際の妊娠期間は40週=280日で、約9か月と1週間です。

これは、かつて使われていた数え方(旧暦や、月を「28日」ではなく別の単位で捉える数え方)の名残と考えられています。現在の週数管理とは別のものと割り切ってください。

よくある質問

Q 最終月経がいつだったか覚えていません。

A.「分かりません」とそのまま伝えて大丈夫です。珍しいことではありません。妊娠初期の超音波で、赤ちゃんの大きさから週数を推定できます。この時期は個人差が小さいため、比較的正確とされています。手がかりになりそうなものがあれば持参してください——スマホの生理管理アプリ、手帳のメモ、生理用品を買った日の購入履歴など。「だいたい◯月の中頃」でも十分な情報になります。

Q 自分の計算と、病院で言われた週数が違います。

A.病院の週数が基準です。理由はいくつか考えられます——①超音波で予定日が修正された ②排卵が想定より遅かった/早かった ③最終月経だと思っていた出血が、実は着床出血だった。いずれの場合も、母子手帳に記載された予定日が公式な基準になります。健診の時期も、検査ができる週数も、産休の開始日も、すべてここから決まります。アプリを使っている方は、病院の予定日に設定し直してください。

Q 妊娠2か月と言われましたが、8週ではないのですか?

A.妊娠2か月は4〜7週です。8週はもう妊娠3か月に入っています。妊娠の月数は「4週で1か月」かつ「0から始まる」ため、1か月目が0〜3週、2か月目が4〜7週、3か月目が8〜11週…と進みます。覚え方としては「月数×4−4=その月の最初の週」。5か月なら5×4−4=16週から、というように使えます。対応表を見ていただくのがいちばん確実です。

Q 生理不順です。予定日はどうやって決まりますか?

A.超音波での確認が中心になります。ネーゲレ概算法は「28日周期・14日目に排卵」を前提にした計算式なので、周期が違う方ではそのまま当てはまりません。妊娠初期の超音波で赤ちゃんの大きさを測り、そこから予定日が決まる(あるいは修正される)のが一般的です。基礎体温をつけていた方は、そのグラフを持参してください。排卵の時期が推定できると、より確かな情報になります。周期が不安定なこと自体は、正直に伝えて構いません。

Q 体外受精で妊娠しました。週数の数え方は同じですか?

A.数え方が違います。体外受精では採卵日・移植日・胚の日齢(初期胚か胚盤胞か)が分かっているため、そこから正確に週数と予定日が算出されます。最終月経から数える必要がありません。治療を受けた施設が出した週数と予定日に従ってください。自己流で計算し直すと合いません。転院や里帰りで別の施設にかかるときは、治療施設からの情報提供書に週数の根拠が書かれていますので、必ず持参してください。

Q 予定日を過ぎました。大丈夫でしょうか?

A.41週6日までは「正期産」の範囲です。予定日ちょうどに生まれる方はごく一部で、過ぎること自体は珍しくありません。42週0日以降は「過期産」となり、その手前で健診の頻度が増えたり、方針について相談があったりします。この時期は指示された健診に必ず行ってください。そして陣痛・破水・出血・胎動が減ったと感じたときは、時間帯にかかわらず連絡を。「予定日を過ぎているから」と遠慮する場面ではありません。

Q 産休はいつから取れますか?

A.産前休業は、出産予定日の6週間前から取得できます(多胎妊娠は14週間前)。これは本人が請求した場合に取得できるものです。一方産後休業は出産の翌日から8週間で、原則として就業できません(一定の条件下で6週間経過後に就業できる場合があります)。予定日より早く生まれれば産前休業は短くなり、遅れればその分も産前休業として扱われます。申請の時期や必要書類は勤務先の規定によるので、安定期に入ったころに一度確認しておくと安心です。

Q まだ病院に行っていません。何週で受診すればいいですか?

A.検査薬が陽性になったら、おおむね5〜6週ごろの受診が目安とされています。早すぎると子宮内に赤ちゃんが確認できず、再受診になることがあるためです。ただし次のいずれかがあれば、週数にかかわらずすぐ受診してください——強い腹痛/出血/片側の激しい痛み/立っていられないほどのふらつき。子宮外妊娠など、急ぐ状態のことがあります。また持病がある方・薬を飲んでいる方は、早めに相談してください。

まとめ

妊娠週数は、「最終月経の初日が0週0日」「7日で1週」「4週で1か月」——この3つだけ覚えれば計算できます。

混乱するのは、実際に妊娠した日ではなく、その約2週間前から数えるという仕組みのせいです。だから「妊娠0週」にはまだ妊娠しておらず、気づいたときにはもう5〜6週になっている。これは誰にでも起こることで、気づくのが遅かったわけではありません。

そして基準は、いつでも母子手帳の予定日です。自分の計算やアプリの表示と違っても、そちらに合わせてください。

この記事のポイントまとめ
  • 最終月経の初日=妊娠0週0日。7日で1週、4週で1か月
  • 「妊娠0週」の時点では、まだ妊娠していない
  • 排卵日は正確に特定しにくいため、覚えている最終月経を基準にしている
  • 妊娠に気づくのは、たいてい5〜6週。遅かったわけではありません
  • 「妊娠2か月=8週」ではない。2か月は4〜7週。「月数×4−4」がその月の最初の週
  • 「生理が2週間遅れた=妊娠2週」でもない。生理予定日が4週ごろなので、6週ごろになる
  • 出産予定日は最終月経初日+280日。ネーゲレ概算法は月に+9(13以上なら−3)、日に+7
  • 予定日ちょうどに生まれる方はごく一部。37週0日〜41週6日が正期産
  • 生理不順・周期が28日でない方は、超音波で確認・修正される
  • 体外受精は数え方が違う。治療施設が出した週数に従う
  • 基準は母子手帳の予定日。アプリはそちらに合わせて設定し直す
  • 産前休業は予定日の6週間前から(本人の請求による)。産後休業は出産翌日から8週間
  • 受診の目安は5〜6週ごろ。ただし強い腹痛・出血があれば週数にかかわらずすぐ

まずは最終月経の初日をメモして、今日までの日数を7で割ってみてください。商が週数、あまりが日数です。それが分かれば、あとは対応表で今の時期のことが見られます。

体温を記録したノートと体温計、鉛筆が並ぶ木製デスク。妊娠週数の管理イメージ

この記事について

femnote 編集部

生理・妊活・フェムケア・更年期など女性の健康に関する情報を、厚生労働省「e-ヘルスネット」や日本産科婦人科学会をはじめとする各学会の診療ガイドラインなど、公的な資料をもとに編集しています。診断や治療の判断については、必ず医療機関にご相談ください。

参考文献

  • 公益社団法人 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン 産科編」
  • 公益社団法人 日本産科婦人科学会「用語集・用語解説集|妊娠週数・正期産・早産・過期産」
  • 公益社団法人 日本産婦人科医会「妊娠週数の数え方と分娩予定日」
  • 厚生労働省「母子健康手帳の交付・活用の手引き」
  • 厚生労働省「働く女性の妊娠・出産をサポートする制度|産前産後休業」
  • 厚生労働省「妊娠中と産後の健康管理|妊婦健診」
  • 日本生殖医学会「生殖医療Q&A|胚移植後の妊娠週数」
  • American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG)「Methods for Estimating the Due Date」
  • National Health Service (NHS)「Your pregnancy week by week」
  • World Health Organization「WHO recommendations on antenatal care」