鼻がつまって眠れない。日中もずっと鼻をかんでいる。くしゃみが止まらない。かぜかと思って市販薬を飲んだけれど、1週間たっても変わらない。

鼻の症状は、原因が違っても見た目にはよく似ています。だから「かぜが長引いている」と思ったまま何週間も過ごしてしまうことがあります。

この記事では、まず鼻の症状を4つに切り分けます。アレルギー性鼻炎なのか、かぜなのか、副鼻腔炎なのか、それともアレルギーではない鼻炎なのか。分けてしまえば、次にやることが決まります。

そしてもうひとつ、この記事にしかない話があります。妊娠中には「妊娠性鼻炎」という、アレルギーではない鼻づまりが起こることがあります。花粉症の季節でもないのに鼻がつまり、妊娠が終わると自然に治まる——そういう状態です。知らないと「かぜが治らない」と思って市販薬に手を伸ばしてしまうため、ここは丁寧に書きました。

先に確認|次のどれかがあれば、早めに受診してください
  • 片側だけの鼻づまり・片側だけの鼻血が続く
  • 黄色や緑色のドロッとした鼻水が10日以上続く/頬や目の周りが痛い
  • においが分からなくなった
  • 高熱・強い頭痛・顔の腫れをともなう
  • 鼻づまりで眠れない日が続いている
  • 妊娠中・授乳中で、市販薬を使おうか迷っている使う前に相談してください

とくに「片側だけ」は、アレルギー性鼻炎らしくない所見です。鼻の中のできものやポリープ、副鼻腔の病気などを確認したほうがよいサインになります。

その鼻の症状、4つのどれか

鼻から喉に下りてきて痛むときは喉が痛いで切り分けを書いています。

鼻の症状より咳が長引いているときは咳が止まらないにまとめています。

鼻水・鼻づまり・くしゃみは、いろいろな原因で起こります。まず4つに分けてください。

 ①アレルギー性鼻炎②かぜ③副鼻腔炎④アレルギーではない鼻炎
鼻水の色透明でさらさら初めは透明、後半で色がつく黄色〜緑でドロッと透明でさらさら
くしゃみ連続して何回も数回少ない出ることがある
かゆみ目・鼻・のどがかゆいふつうはないないない
出ない出ることがある出ることがある出ない
期間季節性なら数週間〜数か月/通年性ならずっと1週間ほどで軽快10日以上続く原因が続く間
顔の痛みないない頬・額・目の奥が痛い頭痛と間違われることも)ない
きっかけ花粉・ダニ・ハウスダスト・ペット人からうつるかぜのあとに続くことが多い温度差・妊娠・自律神経・薬

いちばんの分かれ目は「熱」と「鼻水の色」

2つの問いで、かなり絞れます
  • 熱はあるか——熱が出ないのがアレルギー性鼻炎と④の特徴です。熱があるならかぜか副鼻腔炎を考えます
  • 鼻水は透明か、色がついているか——透明でさらさらならアレルギー性鼻炎か④。黄色〜緑でドロッとしていて10日以上続くなら副鼻腔炎を考えます
  • 加えて「目がかゆいか」——目のかゆみはアレルギーらしい症状で、かぜや④では出にくいものです

「透明でさらさら+熱なし+目がかゆい+くしゃみが連発」——これがそろえば、アレルギー性鼻炎の可能性が高くなります。

④「アレルギーではない鼻炎」を知っておく意味

ここが見落とされやすい分類です。アレルギー検査をしても何も出ないのに、鼻の症状が続く——そういう状態があります。

種類特徴
血管運動性鼻炎温度差で出る。暖かい部屋から外へ、冷房の効いた店に入った瞬間。自律神経の反応と考えられています
寒暖差アレルギー上と同じものを指す言い方です。実際にはアレルギーではありません
妊娠性鼻炎妊娠中に起こる鼻づまり。この記事で詳しく扱います
薬剤性鼻炎市販の点鼻薬を使い続けたことで起こる。後述します
味覚性鼻炎熱いもの・辛いものを食べると鼻水が出る
加齢による鼻炎年齢とともに、水のような鼻水が出やすくなることがあります

「アレルギーじゃないと言われたのに症状がある」という方は、この④に当てはまることがあります。気のせいでも、心の問題でもありません。

セルフチェック|12項目

この2週間を振り返って答えてください。

#質問はい/いいえ
1片側だけの鼻づまりが続く/片側だけ鼻血が出る 
2黄色〜緑のドロッとした鼻水が10日以上続く 
3頬・額・目の奥が痛い/前かがみになると痛む 
4においが分からない/味が分かりにくい 
5鼻づまりで眠れない/日中に強い眠気がある 
6鼻水は透明でさらさら目がかゆい/くしゃみが連発する 
7毎年、決まった季節に症状が出る 
8一年中症状がある/朝いちばんがいちばんつらい 
9温度差で急に鼻水が出る(部屋を出た瞬間など) 
10市販の点鼻薬を2週間以上使い続けている 
11妊娠中で、妊娠してから鼻づまりが始まった 
12妊娠中・授乳中で、薬を使ってよいか分からない 

結果の読み方

当てはまったもの考えられること行動
1・4のどちらかアレルギー性鼻炎らしくない所見耳鼻咽喉科へ。鼻の中を直接見てもらってください
2・3副鼻腔炎の可能性耳鼻咽喉科へ。治療の対象になります
5生活に支障が出ている受診の目安。睡眠が削られる状態は我慢の問題ではありません
6+7季節性アレルギー性鼻炎(花粉症など)耳鼻咽喉科・アレルギー科。シーズン前の相談が有効
6+8通年性アレルギー性鼻炎(ダニ・ハウスダストなど)同上。環境の見直しも効きます
9血管運動性鼻炎(寒暖差)アレルギー検査で出ないことがあります。耳鼻咽喉科で相談を
10薬剤性鼻炎の可能性自己判断で急にやめず、耳鼻咽喉科へ。後述します
11妊娠性鼻炎の可能性妊娠性鼻炎へ。健診のときに伝えてください
12市販薬を使う前に、産科・主治医・薬剤師に相談を

アレルギー性鼻炎のしくみ

季節性と通年性

 季節性通年性
主な原因スギ・ヒノキ・イネ科・ブタクサなどの花粉ダニ・ハウスダスト・カビ・ペットのフケ
時期毎年決まった季節一年中。季節で強弱が出ることも
気づきやすさ気づきやすい(毎年同じ時期なので)気づきにくい。「もともと鼻が弱い」と思っている方が多い
目の症状強く出やすい比較的軽いことが多い

「一年中ずっと鼻がぐずぐずしている」という方は、通年性を疑ってみてください。体質だと思って何十年も過ごしている方は少なくありませんが、原因が分かれば対処ができます。

なぜ鼻がつまるのか|腫れと鼻水は別のこと

ここは知っておく価値がある部分です。鼻づまりは、鼻水が多いから起きているのではありません。

アレルギーの反応では、鼻の粘膜にある肥満細胞からヒスタミンなどの物質が出ます。これがくしゃみと鼻水を起こします。それとは別に、粘膜の血管が広がって腫れるという反応が起こり、空気の通り道が物理的に狭くなる。これが鼻づまりです。

この違いが、対処に効いてきます
  • くしゃみ・鼻水が中心→ ヒスタミンの働きに関わる薬が用いられます
  • 鼻づまりが中心→ 粘膜の腫れを抑える方向の対処が中心になります。鼻をかんでも解決しないのはこのため
  • だから「鼻をかんでもつまったまま」は当たり前です。かみすぎは耳や粘膜を傷めるので、頻度を減らしたほうがよいくらいです
  • 温めると一時的に楽になるのも、血流と腫れの状態が変わるためと考えられています

モーニングアタック|朝がいちばんつらい理由

「朝起きた瞬間、くしゃみが止まらない」——これをモーニングアタックと呼びます。理由は複数あると考えられています。

  • 寝ている間に、寝具のダニやほこりを吸い込んでいる
  • 起き上がった瞬間に、たまっていた鼻水が動く
  • 朝は自律神経が切り替わる時間帯で、鼻の粘膜の状態が変わりやすい
  • 布団を上げる動作で、ほこりが舞い上がる

対策としては、寝具の管理がいちばん効きます(後述)。加えて起きる前に部屋を暖めておく起き上がる前に布団の中でしばらく体を慣らすだけでも違うという方がいます。

早朝の寝室で、ベッドサイドに置かれたティッシュ箱と水の入ったグラス、薄いカーテン越しに差す光

女性ホルモンと鼻|妊娠性鼻炎

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。

妊娠性鼻炎とは

妊娠中に、アレルギーでもかぜでもないのに鼻づまりが起こることがあります。これを妊娠性鼻炎といいます。

妊娠性鼻炎の特徴
  • 鼻づまりが中心。くしゃみや目のかゆみは目立たないことが多い
  • 熱は出ない。鼻水は透明でさらさら、あるいは鼻水よりつまり感が強い
  • 妊娠する前は、こんなに鼻がつまることはなかった
  • アレルギー検査をしても、原因が見つからないことがある
  • 出産後、しばらくすると自然に治まる

起こる理由については、妊娠中に増える女性ホルモンが鼻の粘膜の血管に影響し、粘膜が腫れやすくなることとの関連が指摘されています。また妊娠中は体内をめぐる血液の量そのものが増えるため、粘膜がうっ血しやすくなることも関わっていると考えられています。

ただし、次の点は区別してください
  • 「妊娠中に鼻づまりが起こりやすい」という観察と、「女性ホルモンが原因である」という断定は別のものです
  • 妊娠性鼻炎の発症の仕組みは、完全に解明されているわけではありません。ホルモン以外の要因も関わっていると考えられています
  • 妊娠中の鼻づまりが、すべて妊娠性鼻炎とは限りません。もともとのアレルギー性鼻炎が妊娠中に悪化することもあれば、かぜや副鼻腔炎のこともあります
  • 自己判断せず、健診のときに伝えてください。「鼻がつまるだけだから」と言わずにいる方が多いのですが、伝える価値のある情報です

いつ始まって、いつ終わるか

時期起こりやすいこと
妊娠初期始まる方もいます。つわりの時期と重なると、鼻づまりで口呼吸になり、さらにつらく感じることも(妊娠中の食事
妊娠中期〜後期とくに後期に強くなる方が多いとされています。血液量の増加がピークに近づく時期です
出産後多くは、産後しばらくすると自然に治まります産後の体の回復
産後も続く場合もともとのアレルギー性鼻炎や、別の原因を考えます。耳鼻咽喉科で相談を

妊娠性鼻炎で、生活にどう影響するか

「鼻がつまるだけ」と軽く見られがちですが、妊娠中はその影響が大きくなります。

  • 眠れない。ただでさえお腹が大きくて寝づらい時期に、鼻がつまると睡眠がさらに削られます
  • 口呼吸になる。のどが乾き、口の中が乾燥して口内炎や歯ぐきのトラブルにつながることがあります
  • いびきが出る。妊娠中はもともといびきが出やすくなります
  • 頭が重い・集中できない
  • 横になる姿勢が増えると、胃酸の逆流によるのどの症状が重なることもあります
  • においが分かりにくくなり、食欲に影響する
  • 鼻水がのどに落ちて、のどの違和感や咳払いにつながることがあります

「妊娠中だから我慢するもの」ではありません。薬を使わなくてもできる対処があります(後述)し、状態によっては使える選択肢を医師が判断してくれます。

月経周期・ピル服用中の鼻の症状

妊娠中以外にも、鼻の症状が周期的に変わると感じる方がいます。

  • 生理前に鼻がつまる・鼻水が出ると感じる方がいます。PMSの一部として体感されることもあります
  • 低用量ピルの服用中に鼻の症状を感じるという報告もあります
  • ただしいずれも、女性ホルモンが鼻炎を引き起こすという因果が確立しているわけではありません
実用的なのは、記録をつけること
  • 症状の強さ(0〜10)と、その日の状況を1〜2か月だけメモしてみてください
  • あわせて生理の記録もつけると、周期と連動しているかが見えます(生理周期の記録
  • 連動しているなら、その情報を持って受診する価値があります
  • 連動していないなら、原因は周期ではなく季節・環境・温度差のほうにあります。そちらを探すほうが早道です

妊娠中・授乳中の薬をどう考えるか

ここは、いちばん慎重に書きます。

大原則|この3つだけ守ってください
  • ①市販薬を自己判断で使わない。「鼻炎薬くらい大丈夫だろう」で買わないでください
  • ②妊娠している・その可能性がある・授乳中であることを、必ず先に伝える。薬局でも、内科でも、耳鼻咽喉科でも
  • ③以前に処方された薬・家族の薬を使わない

この記事では、具体的な薬剤名を挙げて「使える/使えない」を書きません。妊娠の時期・授乳の状況・その方の体調によって判断が変わるためで、書いてしまうと自己判断の材料になってしまうからです。

相談する相手

相手相談できること
かかりつけの産科いちばん確実。健診のときに「鼻づまりがつらい」と伝えてください。必要なら耳鼻咽喉科を紹介してもらえます
耳鼻咽喉科受付と診察の最初に「妊娠◯週です」「授乳中です」と伝える
薬剤師市販薬を買う前に。お薬手帳を見せるのがいちばん早い
妊娠と薬の相談窓口国の事業として、妊娠中・授乳中の薬について相談できる外来があります。かかりつけ医に紹介を相談できます
伝え方の例(そのまま使えます)
  • 健診で:「妊娠してから鼻づまりがひどくて、夜眠れません。何かできることはありますか」
  • 耳鼻咽喉科の受付で:「妊娠28週です。鼻づまりで受診したいのですが大丈夫でしょうか」
  • 薬局で:「授乳中なのですが、鼻炎で使えるものはありますか」
  • 言いにくいと感じる必要はありません。医療者にとっては、判断に必要な、当たり前の情報です

そして大事なことをもうひとつ。「薬が使えないなら何もできない」わけではありません。次の章で説明する鼻うがい・寝る姿勢・加湿・環境の整備は、妊娠中でも取り入れやすい方法です。まずはここからです。

薬に頼らない対処

鼻うがい(鼻洗浄)

鼻の中を洗い流す方法です。花粉やほこりを物理的に減らせるため、薬を使いにくい時期の選択肢になります。

正しいやり方
  • 必ず「体液に近い濃度の食塩水」を使う。市販の鼻うがい用の製品を使うのがいちばん確実です
  • 水道水をそのまま使わない。真水は鼻の中でツンとしますし、衛生面の理由からもすすめられません。使うなら一度沸騰させて冷ました水で、専用の溶解剤と一緒に
  • 人肌程度に温める。冷たいと刺激になります
  • 前かがみになり、「あー」と声を出しながら——こうすると耳のほうへ行きにくくなります
  • 片方の鼻から入れて、反対か口から出す
  • 終わったら、強くかまない。やさしく片方ずつ
  • 回数は1日1〜2回程度から。やりすぎない
鼻うがいでやってはいけないこと
  • 真水(水道水そのまま)を使う
  • 直後に強く鼻をかむ——耳に水が入り、中耳炎の原因になることがあります
  • 耳が痛いとき・鼻づまりが完全なときに無理に行う
  • 器具を洗わずに使い回す
  • 中耳炎になったことがある方・鼻の手術を受けた方は、始める前に医師に相談してください
  • 妊娠中でも取り入れやすい方法ですが、不安があれば健診のときに一言確認を

寝るときの姿勢

鼻づまりは横になると悪化します。重力で鼻の粘膜がうっ血しやすくなるためです。

  • 上半身を少し高くする。枕を重ねるより、マットレスの下にたたんだタオルを入れて全体を傾けるほうが首がつらくなりません
  • 横向きで寝る。つまっているほうを上にすると通りやすくなることがあります
  • 妊娠中期以降は、もともと左側を下にした横向きがすすめられることが多いです。クッションを抱えると楽になります(妊娠7ヶ月ごろの過ごし方
  • 寝る前に入浴する。湯気で一時的に通りやすくなります
  • 就寝1時間前に加湿しておく

温める・湿らせる

方法やり方
蒸しタオルタオルを濡らして絞り、レンジで30秒〜1分。鼻の付け根に数分のせる。熱すぎに注意
マスク鼻とのどの湿度が保たれます。就寝時のマスクは口の乾燥対策にも
加湿湿度50〜60%。加湿器がなければ濡れタオルを室内に
入浴・シャワー湯気を吸い込むと一時的に楽になります
温かい飲み物湯気と水分の両方。カフェインの少ないものを

いずれも効果は一時的ですが、眠る前の30分を楽にするという目的にはかないます。

鼻のかみ方

  • 片方ずつ、やさしく。両方を一度に強くかむと、耳に負担がかかります
  • 口を軽く開けてかむと圧が逃げます
  • かみすぎない。粘膜が荒れて、かえって症状が長引きます
  • 鼻の下が荒れるときは、ワセリンなどで保護する乾燥した肌のケアと同じ考え方です)

受診前に、原因の当たりをつける

検査を受ければ分かりますが、受診前に自分で記録しておくと、話がずっと早くなります。とくに「一年中つらい」方は、これで絞り込めることがあります。

記録するのは「いつ」と「どこで」だけ

記録する項目書き方の例
①日付と症状の強さ(0〜10)8/26 朝8/昼3/夜6
②症状が強かった場所自宅の寝室/職場/実家/電車
③何をしていたか起きた直後/掃除中/布団を敷いたとき/外から入った瞬間
④その日の天気・気温晴れ・風強い/急に冷えた
⑤楽だった時間・場所旅行先では平気だった/出社すると軽くなる
2週間の記録で見えてくること
  • 朝がいちばんつらく、日中は軽いダニ・ハウスダストの可能性。寝具の対策から
  • 家にいるとつらく、外出すると楽室内の何か(ダニ・カビ・ペット)
  • 外出するとつらく、家では楽花粉などの屋外のもの
  • 掃除・布団の上げ下ろしで悪化ほこりが舞うタイミング=ハウスダスト
  • 部屋を出た瞬間・店に入った瞬間に急に出る温度差(血管運動性鼻炎)。アレルギー検査では出ません
  • 毎年同じ時期だけ季節性。下の表で見当がつきます
  • 旅行先や実家では平気だった——これはとても強い手がかりです。「自宅に原因がある」と分かる

2週間分をスマホのメモに残して、そのまま受診時に見せてください。「一年中つらいです」より、はるかに絞り込みが進みます。

季節のカレンダー|いつ動けばいいか

「シーズン前に受診」と言われても、いつが前なのか分からないと動けません。おおよその目安を置いておきます(地域や年によってずれます)。

時期主に飛ぶもの動く目安
1月下旬〜2月スギが飛び始めるここより前=1月中に受診しておく
2月〜4月スギの本番症状が出てからでも受診の価値はあります
3月〜5月ヒノキスギが終わってもつらい方はこちら
5月〜7月イネ科(カモガヤなど)河川敷・公園の草地で強く出ます
8月〜10月ブタクサ・ヨモギ「秋の花粉症」。かぜと間違われやすい
6月〜9月ダニ(増える時期)高温多湿で増加。秋に死骸やフンが増えて症状が出る
9月〜10月ダニの死骸・フンがピーク夏のあいだに寝具を対策しておく
通年ハウスダスト・カビ・ペットいつでも。まず寝具から
このカレンダーの使い方
  • 「毎年◯月がつらい」を、この表と照らし合わせる。原因の見当がつきます
  • 秋につらい方は「かぜが長引いている」と思っていることが多いです。ブタクサ・ヨモギか、ダニの可能性を考えてみてください
  • スギ花粉症の方は、1月中の受診を目安に。飛び始めてから慌てるより楽に過ごせます
  • 舌下免疫療法は開始できる時期に制限があります。検討するなら、飛散期を外した時期に相談を
  • 妊娠を予定している方は、その前のシーズンに一度整理しておくと選択肢が広がります

原因を減らす

薬や対処より地味ですが、効果が積み上がるのはこちらです。

ダニ・ハウスダスト(通年性の主な原因)

場所やること
寝具ここが最優先。シーツ・枕カバーを週1回は洗う。防ダニカバーを使う。布団は干すだけでなく掃除機をかける
カーペットは減らす。掃除機はゆっくりかける(速いと舞い上がります)
湿度ダニは高温多湿で増えます。50〜60%を目安に。除湿も大事
ぬいぐるみ・クッション洗えるものを選ぶ。寝室に置く数を減らす
換気1日数回、短時間でも。空気清浄機も併用

花粉(季節性)

  • 外出時はマスクとメガネ。目の症状がある方はメガネが効きます
  • 家に入る前に、玄関の外で衣類を払う
  • 帰宅したら、手洗い・洗顔・うがい。可能ならシャワー
  • 洗濯物・布団を外に干さない(シーズン中)
  • 表面がつるっとした素材の上着を選ぶと、花粉がつきにくくなります
  • シーズンが始まる前に受診する。症状が出てからより、早めのほうが楽に過ごせるとされています

ペット・カビ

  • 寝室にペットを入れない——これがいちばん効きます
  • こまめなブラッシングと掃除
  • 浴室・エアコン・加湿器のカビ対策。加湿器は水を毎日替え、タンクを洗う
  • エアコンのフィルターを定期的に掃除する
全部やろうとしないでください
  • 優先順位は「寝具」→「寝室の環境」→「それ以外」です。1日の3分の1を過ごす場所の影響がいちばん大きい
  • まず枕カバーとシーツを週1回洗う。ここから始めて、続いたら次へ
  • 妊娠中や小さなお子さんがいる時期に、掃除の負担を増やしすぎないでください。家族に頼む・頻度を下げるほうが続きます
洗濯したての白いシーツと枕が整えられた明るい寝室と、サイドテーブルに置かれた小さな空気清浄機

病院での治療|何科・検査・費用

何科に行くか

こんなとき
耳鼻咽喉科第一選択。鼻の中を直接見てもらえます。片側だけ・においが分からない・副鼻腔炎の疑いは必ずここへ
アレルギー科アレルギー全般の相談。舌下免疫療法を扱う施設も
内科かぜとの区別がつかないとき。必要なら紹介してもらえます
眼科目の症状が強いとき
産科(妊娠中)まず健診で相談。そこから紹介してもらうのが安全な順路です

検査で何をするか

  • 問診——いつから・季節性か・どんな鼻水か・生活環境・ペットの有無
  • 鼻の中を見る——粘膜の色と腫れ方で、ある程度の見当がつきます。数分で終わります
  • 血液検査(特異的IgE抗体)——何にアレルギーがあるかを調べます。一度の採血で複数の項目を調べられる方法があります
  • 鼻汁好酸球検査——鼻水を少し取って調べる方法
  • 皮膚テスト——施設によって行われます
  • 画像検査——副鼻腔炎が疑われるとき
アレルギー検査を受ける意味
  • 原因が分かると、避ける対象が決まります。「ダニだった」と分かれば寝具の対策に集中できます
  • 「何も出ない」ことにも意味があります。血管運動性鼻炎など、アレルギーではない鼻炎の可能性を考える手がかりになります
  • 舌下免疫療法を検討するなら、検査は必須です
  • 妊娠中でも採血はできますが、時期と必要性を医師が判断します

治療の選択肢

どれを選ぶかは、症状の型(くしゃみ・鼻水が中心か、鼻づまりが中心か)と重症度をふまえて医師が判断します。ここでは枠組みだけお伝えします。

方法位置づけ
内服薬症状の型に応じて選ばれます。眠気の出方は薬によって異なるため、仕事や運転の事情を伝えてください
点鼻薬(医療機関で処方されるもの)鼻づまりが中心のときに用いられることがあります。市販の血管収縮薬とは別のものです
点眼薬目の症状に
舌下免疫療法スギ花粉・ダニが対象。毎日続けて数年かける治療です(後述)
手術薬で十分でない鼻づまりに対して検討されることがあります
漢方薬体質や症状に応じて用いられることがあります

薬の眠気と、仕事・運転

ここは、受診のときに自分から言わないと考慮されにくい部分です。「眠くならない薬にしてください」と伝えていいということを、まず知っておいてください。

状況伝え方の例
車を運転する仕事で毎日運転します。眠気の出にくいものにしていただけますか」——添付文書で運転が制限されている薬があります。これは必ず伝えてください
デスクワーク・会議が多い「日中の集中力が落ちると困ります」
接客・立ち仕事「眠気とだるさが出ると仕事になりません」
受験・資格試験が近い「◯月に試験があります」——時期を言うと調整してもらえることがあります
夜だけ症状が強い夜だけつらいので、夜に飲む形にできますか」——飲む時間の工夫で対応できることがあります
授乳中・妊娠中週数や授乳の状況を先に伝える(前述)
眠気について、知っておいてほしいこと
  • 眠気の出方は薬によって大きく異なります。「鼻炎薬=眠くなる」ではありません
  • 市販薬にも、添付文書に「服用後は乗り物または機械類の運転操作をしないこと」と書かれているものがあります。買う前に必ず確認してください
  • 自分では眠くないつもりでも、集中力や判断が落ちていることがあります(インペアード・パフォーマンス)。眠気を感じないことは、影響がないことと同じではありません
  • アルコールと一緒にしない
  • 合わないと感じたら、我慢せずに相談を。選択肢は一つではありません

舌下免疫療法について

検討するときに知っておきたいこと
  • 対象はスギ花粉とダニ。アレルギー検査で原因が確認されていることが前提です
  • 毎日、数年間続ける治療です。途中でやめると効果が期待しにくくなります
  • 始められる時期に制限があります(スギは花粉の飛散期を避けて開始するなど)。思い立ったら、まず時期を相談してください
  • 効果の出方には個人差があります。全員が同じ結果になるわけではありません
  • 妊娠中の新規開始は行われません。妊娠の予定がある方は、事前に医師と相談してください
  • 保険が適用されます

費用の目安

内容自己負担の目安(3割)
耳鼻咽喉科の初診+鼻の診察おおむね1,000〜2,000円前後
アレルギー血液検査項目数により3,000〜6,000円前後
内服薬・点鼻薬(1か月分)おおむね1,000〜3,000円前後
舌下免疫療法(1か月)薬代+再診でおおむね2,000〜3,000円前後
再診おおむね500〜1,500円前後

施設や検査内容によって幅があります。「今日はどこまで調べますか」と最初に聞いておくと、心づもりができます。

通説の検証

「点鼻薬を使えばすぐ通る」は本当か

判定:一時的には通りますが、市販の血管収縮薬を使い続けると逆効果になります。

ここは、この記事の中でも実害が大きい話です。

薬剤性鼻炎(点鼻薬性鼻炎)
  • 市販の点鼻薬の多くには、鼻の血管を収縮させる成分が含まれています。差すと数分で鼻が通るため、効いた実感がはっきりあります
  • ところが使い続けると、切れたときの腫れが強くなっていきます。その結果、「差さないと通らない」状態になります
  • これが薬剤性鼻炎です。もとのアレルギー性鼻炎より、つまりがひどくなることがあります
  • 市販の点鼻薬は「数日〜1週間程度の短期間」を想定した使い方のものが一般的です。用法・用量と使用期間の記載を必ず確認してください
  • すでに2週間以上使い続けている方へ:自己判断で急にやめると強い鼻づまりが起こることがあります。耳鼻咽喉科で相談しながら切り替えてください

「ヨーグルトや乳酸菌で治る」は本当か

判定:特定の食品でアレルギー性鼻炎が治るという確立した根拠はありません。

腸内細菌と免疫の関係は研究が進んでいる領域で、期待が持たれているのは確かです。ただし現時点では、「これを食べれば鼻炎が治る」と言える食品はありません。

食品として楽しむぶんには問題ありません。気をつけたいのは、それを試している間に受診が遅れることと、症状のある時期の生活の工夫を後回しにしてしまうことです。

「鼻をかむと悪化する」は本当か

判定:かむこと自体は必要です。ただし「かみ方」には注意点があります。

鼻水をためておくと、副鼻腔炎や中耳炎につながることがあります。出したほうがよいのは確かです。

問題は強くかむことです。両方の鼻を一度に強くかむと、鼻の奥の圧が上がって耳に負担がかかります。片方ずつ、やさしく、口を軽く開けて。これだけで違います。

そして先ほど説明したとおり、鼻づまりは粘膜の腫れなので、かんでも解決しません。「通らないから何度もかむ」は、粘膜を荒らすだけになりがちです。

「子どものうちに治る」は本当か

判定:軽くなる方もいますが、大人になってから始まる方も、大人になって強くなる方もいます。

「大人になれば治る」と言われて何十年も我慢してきた方がいます。実際には、成人してから発症することも、通年性のアレルギーに気づかないまま過ごしていることも珍しくありません。

年齢は、受診しない理由にはなりません。とくに「一年中ずっと鼻がぐずぐずしている」を体質だと思っている方は、一度調べてみる価値があります。

4つの通説まとめ
  • 点鼻薬ですぐ通る:一時的には通るが、使い続けると薬剤性鼻炎になりうる
  • ヨーグルトで治る:確立した根拠はない。試す間に受診が遅れるのが問題
  • 鼻をかむと悪化:かむこと自体は必要。片方ずつ、やさしく
  • 子どものうちに治る:大人で発症・悪化することもある。年齢は受診しない理由にならない
診察室の机で、白衣の医師にノートを見せながら症状を相談している私服の30代前後の女性

よくある質問

Q 妊娠中の鼻づまりは、赤ちゃんに影響しますか?

A.鼻づまりそのもので過度に心配する必要はありませんが、「眠れない」「口呼吸が続く」という影響は軽く見ないでください。睡眠が削られる状態が続くと、日中の疲れや気分にも影響します。また、妊娠中はもともといびきが出やすく、強いいびきや日中の強い眠気がある場合は、健診で伝えてください。「鼻がつまるだけだから」と黙っている方が多いのですが、伝える価値のある情報です。対処の選択肢を一緒に考えてもらえます。

Q 妊娠前から花粉症です。妊娠したら薬はどうなりますか?

A.自己判断で続けたり、自己判断でやめたりしないでください。どちらも相談すべきことです。妊娠の時期によって考え方が変わるため、妊娠が分かった時点で、今使っている薬をお薬手帳ごと産科に見せてください。「もう飲んでしまった」という場合も、正直に伝えてください。責められることではありませんし、伝えてもらえたほうが医師は判断できます。妊娠を計画している段階なら、そのタイミングで一度相談しておくのが理想的です。

Q アレルギー検査で何も出ませんでした。気のせいでしょうか?

A.気のせいではありません。アレルギーではない鼻炎があります。温度差で起こる血管運動性鼻炎、妊娠中の妊娠性鼻炎、点鼻薬による薬剤性鼻炎など、検査では出ないものです。「何も出なかった=異常なし=我慢するしかない」ではなく、「アレルギー以外の原因を探す段階に進んだ」と受け取ってください。症状が出る場面(部屋を出た瞬間・朝起きたとき・食事中)を記録して耳鼻咽喉科に持っていくと、絞り込みが進みます。

Q 市販の点鼻薬を3か月使っています。もうやめられません。

A.薬剤性鼻炎の状態になっている可能性があります。そして、これは意志の弱さではなく、薬の性質によって起こることです。自分を責める必要はありません。ただし自己判断で急にやめると、強い鼻づまりが起こることがあります。耳鼻咽喉科で「市販の点鼻薬を3か月使っています」と正直に伝えてください。叱られることを心配される方が多いのですが、医師にとっては珍しくない相談です。切り替え方を一緒に考えてもらえます。

Q 生理前になると鼻がぐずぐずします。関係ありますか?

A.周期に沿って鼻の症状が変わると感じる方はいます。ただし「女性ホルモンが鼻炎を引き起こす」という因果が確立しているわけではありません。実用的なのは、症状の強さを1〜2か月記録し、生理の記録と並べてみることです。本当に連動しているなら、その情報を持って受診する価値があります。連動していないなら、原因は周期ではなく季節・寝具・温度差のほうにあります。そちらを探すほうが早道です。PMSの症状の一部として体感されることもあります。

Q 鼻づまりで眠れず、日中つらいです。何から始めればいいですか?

A.今夜からできるのは3つです。①上半身を少し高くして寝る(マットレスの下にタオルを入れて全体を傾ける)②寝る前に入浴して湯気を吸う ③寝室を加湿する(50〜60%)。そのうえで、今週中に枕カバーとシーツを洗ってください。ここまでが自分でできることです。それでも眠れない日が続くなら受診を。睡眠が削られている状態は、我慢の量で評価するものではありません。眠りの質そのものにも影響します。

Q 授乳中です。鼻がつらいのですが、我慢するしかないですか?

A.我慢するしかない、ということはありません。まず鼻うがい・加湿・寝る姿勢・寝具の管理——薬を使わない対処は授乳中でも取り入れやすい方法です。そのうえで、授乳中であることを伝えて受診してください。授乳中に使える選択肢について、医師や薬剤師が判断します。「授乳中だから何も使えない」と決めつけて受診しないのが、いちばんもったいないと思います。育児中は睡眠が細切れになりがちで、そこに鼻づまりが重なると消耗します。相談する価値のあることです。

Q 舌下免疫療法を始めたいのですが、妊娠を考えています。

A.妊娠を計画していることを、必ず最初に伝えてください。舌下免疫療法は数年かけて続ける治療なので、その間に妊娠する可能性があるかどうかは、開始の判断に関わります。妊娠中の新規開始は行われません。すでに続けている途中で妊娠した場合の扱いは、医師が判断します。自己判断で中止したり継続したりせず、妊娠が分かった時点で処方元に連絡してください。また、開始できる時期にも制限があるため(スギなら飛散期を避けるなど)、思い立ったらまず時期の相談から始めるのが現実的です。

まとめ

鼻の症状は、原因が違っても見た目が似ています。だからこそまず4つに分けてください。熱があるか。鼻水は透明か色がついているか。目がかゆいか。この3つの問いで、かなり絞れます。

そして鼻づまりは、鼻水が多いから起きているのではなく、粘膜が腫れているから起きています。かんでも通らないのは当たり前で、かみすぎはむしろ粘膜を荒らします。

妊娠中の方へ。妊娠してから鼻がつまるようになったなら、それは妊娠性鼻炎かもしれません。かぜが治らないのではなく、妊娠中に起こりうる状態です。市販薬に手を伸ばす前に、健診で一言伝えてください。

この記事のポイントまとめ
  • 鼻の症状は①アレルギー性鼻炎 ②かぜ ③副鼻腔炎 ④アレルギーではない鼻炎の4つに分ける
  • 分かれ目は「熱があるか」「鼻水の色」「目がかゆいか」の3つ
  • 「片側だけ」「においが分からない」はアレルギー性鼻炎らしくない所見。耳鼻咽喉科へ
  • 鼻づまりは粘膜の腫れ。鼻水の量の問題ではないので、かんでも通らない
  • 朝がつらいモーニングアタックの対策は、まず寝具
  • 妊娠性鼻炎——妊娠中に起こる、アレルギーではない鼻づまり。多くは産後に自然に治まる
  • 妊娠性鼻炎と女性ホルモンの関連は指摘されているが、因果が証明されたわけではない
  • 妊娠中・授乳中は、市販薬を自己判断で使わない。妊娠週数・授乳中であることを先に伝える
  • 「薬が使えない=何もできない」ではない。鼻うがい・寝る姿勢・加湿・寝具の管理から
  • 鼻うがいは真水を使わない。専用の製品か、体液に近い濃度の食塩水で。直後に強くかまない
  • 環境対策の優先順位は「寝具」→「寝室」→「それ以外」。まず枕カバーとシーツを週1回
  • 【要注意】市販の点鼻薬を使い続けると「薬剤性鼻炎」になりうる。2週間以上使っているなら耳鼻咽喉科へ
  • アレルギー検査で「何も出ない」ことにも意味がある。アレルギー以外の原因を探す段階に進んだということ
  • 舌下免疫療法は数年続ける治療。妊娠中の新規開始は行われないので、計画があるなら先に相談を
  • 「子どものうちに治る」は当てにならない。年齢は受診しない理由にならない

今夜できるのは、枕を高くして、寝室を加湿することだけかもしれません。それでも、眠れる時間が少し増えます。そして週末に枕カバーを洗うところから、次の一歩が始まります。

この記事について

femnote 編集部

生理・妊活・フェムケア・更年期など女性の健康に関する情報を、厚生労働省「e-ヘルスネット」や日本産科婦人科学会をはじめとする各学会の診療ガイドラインなど、公的な資料をもとに編集しています。診断や治療の判断については、必ず医療機関にご相談ください。

参考文献

  • 一般社団法人 日本アレルギー学会「アレルギー性鼻炎/市民向けQ&A」
  • 日本鼻科学会「鼻アレルギー診療ガイドライン」
  • 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳鼻咽喉科の病気|アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎」
  • 環境再生保全機構「アレルギー性鼻炎の基礎知識」
  • 厚生労働省「花粉症環境保健マニュアル」(環境省)
  • 国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」
  • 公益社団法人 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン 産科編」
  • 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「患者向医薬品ガイド・添付文書情報」
  • American Academy of Allergy, Asthma & Immunology「Rhinitis (Nasal Allergies)」
  • National Health Service (NHS)「Allergic rhinitis」